皆さんこんにちわ。

以前私は競馬の馬券の記事を書くほど競馬が大好きな男でした。そんな私も2020年の年明けとともに現在この記事を書いている2021年1月まで1年間競馬というギャンブルから足を洗いどのような成果が上がるか検証していました。

その結果を今回は1年間の軌跡を綴っていきたいと思います。

結論だけは先にお伝えしておきます。私自身『競馬を辞めて良かったです』という事を今は声を大にして言えます。

辞めるきっかけ

まずなぜそのような経緯になったのか。

私自身もともと競馬は辞める予定はありませんでした。というより辞めたくありませんでした。

別にお金に困ったという理由ではありません。ならなぜそのような事になったのか?

理由としては配当に目が眩み、予想力が全くと言っていい程無くなりました。

その結果、各馬の成績表を見るのがとても億劫になってしまい、「競馬は予想をしても無駄。オッズをみてどれだけのリターンがあるか。」というオッズでしか競馬をしなくなっていました。

要するに競馬を始めたころの情熱や、楽しさはほぼ皆無となり、外れる事が当たり前。10回やって1回当たって回収出来ればトントンとかいうお金でしか競馬を見る事がなくなりました。

予想なんかすることも無く、レース15分位前にオッズをみて。「この辺りが怪しい。これがハマれば30倍か。」

今冷静になって考えたらそんなんで継続して当たるわけはありません。競馬に対する情熱は消えていました。

トドメを刺す出来事が2019年の有馬記念で起こりました。

断然の1番人気『アーモンドアイ』はこの時疑う余地もない程の人気。だが結果は飛ぶ。

この時私は「なぜ、私が人気馬を買うと飛ぶのか?」そして「自分は競馬の神様から嫌われているのか?」さらに「そもそも私は競馬が合わないんじゃないか?」などと

闘争心は消えてしまいました。

正月休み冷却期間として頭を冷やした結果まず競馬から一度距離を置いてみようとの思いでした。

この時の私の心境としては、距離を置くことによって別の購入方法や多かれ少なかれ見方が変わるんじゃないかと思っていました。

これが辞めるきっかけになった出来事でもありました。

感情の変化

いままで習慣のように購入していた競馬でしたが、鬼門でもある3~4時台は結果が気になって仕方ありませんでした。

結果を見るたびに私は「もしかしたら買えていたかもしれない?」という気持ちは毎回のように消えていませんでしたが、

出来る限り思うようにしていた事は、「いや、もしかしたら買えてなかったわ。やらなくてラッキーだった。」という自己暗示をひたすらかけていました(笑)

これが想像以上に効果を発揮していました。

購入していないので負けても勝っても居ないのに、得をした気分になることが多かったです。

1か月も経つ頃には購入しないことに慣れ始め、いかに自分が依存していたかを思うようになりました。

たまに結果を見る程度で特にやりたい、やらなきゃいけないという衝動も消え競馬への情熱は次第に無くなっていきました。

私自身、厳しいなと思っていた期間としては春のG1シリーズと秋のG1シリーズ。そして現地開催期間でした。

新聞やネットニュースを見るとG1時期になると、とても大きく報道されていることが多く心を揺さぶられる時期でもありました。

中にはG1だけやろうと思っている方も多くいると思いますが、私はクセになってしまうのが嫌だった為、テレビを見る事すらしませんでした。

また現地開催の夏競馬時期は、仲間から誘われるケースもあり。回避がとても苦労しました。

しかしながら、どんな時も「いや、もしかしたら買えてなかったわ。やらなくてラッキーだった。」という事だけをおもって辞めていたのは印象的でした。

そんなこんなで1年を迎える頃には色々な変化があったのでご紹介していきたいと思います。

競馬をやめてよかった事/メリット

貯金の貯まり方が異常

真っ先にこれです。多分辞められた方のほとんどの方が実感することだと思います。私の場合だいたい1回に7000円~15000円位の軍資金で遊んでいたことが多く、1か月に約3万円~5万円は競馬につぎ込んでいました。

1年間のスパンで見ると勝ってた時もありますが、30万以上のお金は失っていました。それが競馬をしない事によって1か月に約3万~5万円のお金に余裕が出来ました。

むしろ今までそんだけ溶かしてきたのか(笑)と自分自身にツッコミを入れたくなるくらいでした。もっと言うと10年以上競馬をしている訳だから約300万程度の金は溶かしてしまったという事が分かりました。

というか、金銭感覚が崩壊していたのもあります。競馬をやるのが当たり前で、1か月趣味のお金という見方で3~5万給料から別に取っていた訳ですから、必要経費感覚でいたのかもしれません。

時間に余裕が出来る

これもなかなかの出来事の1つでした。というのも、競馬を始める昼の2時過ぎ~4時過ぎまでの約2時間の時間がとてつもなく出来ました(笑)

もはや休日の2時間と言えばこの時間に消費していたといっても過言ではないくらい消費していました。この2時間が様々な事に充てれたのは私として凄く大きかったです。

1日で見たら2時間ですが、土日2時間、1週間で4時間、1か月で16時間…改めて考えてみるととてつもない時間を無駄にしていたんだなと思いました。

好きな物が買える

これはギャンブルをする人の特有の考え方だったかもしれませんが、欲しいものがあった場合、一般の人の考えはお金を貯めて買おうとなります。

しかしギャンブル思考の人の考え方は違います。欲しいものがあるのならば、その欲しいものを買う軍資金をさらに増やして欲しいものを買おうとなるわけです。

まあ今思うと典型的なギャンブル依存の末期だったかもしれません(笑) 実際ふたを開ければ、欲しいものなんか買えない事がほとんどでした。

しかし競馬を辞めてからは欲しいものを躊躇なく買えるようになったと思います。なぜなら、欲しいもの⇒ギャンブル⇒欲しいもの ではなく、すぐに欲しいものというところに辿りついたからだと思います。

ストレスが無くなる

競馬を辞めて最初のうちは、競馬を辞めなきゃいけないというストレスに襲われてしまう方も居ます。ただ、負けるとさらにストレスに襲われてしまうのも事実。

ストレスを無くす方法はただ2つのみ。勝つことと競馬をやらない事。しかしながら、競馬を勝つことと言っても、予想をしている時点で、「これが来るんじゃないか、これは消しか。」などと言った判断がよりストレスを与えていることは間違いなかったと思います。

ならその競馬を辞めるしか方法はありません。現に競馬を1年間辞めた今はノンストレスです。

あまりにも習慣化されていたため、負ける事への慣れしかし、見えないストレスは蓄積していっていると思います。例えば欲しいものが買えないストレスや、時間が無駄になっているストレス、そしてお金が減っていくストレスなど様々な理由がすべて繋がっていっているという事を理解することが出来ました。

趣味が増える/趣味を探す

これは前者の事に続くことですが、時間やお金が余ると、実際何をしたらいいか分からなくなりました。そしてその時間を出来る限り有効なモノにしたいと思うようになりました。

いくつかご紹介しますが、私自身の場合は「本を読む」趣味を強化しました。2時間も休みがあるなら2時間分の知識を身につけようという考え方に至りました。

次に「料理」です。料理といっても自分で作る料理です、一人暮らしの男なので、ちょっと凝ったものを作りたく、競馬に遣っていた資金はちょっと変わった調味料や材料など、料理の趣味の強化に使いました。

そして料理の趣味が付いた現在、「食べ歩き」の趣味へとより強化されました。自分で料理した結果からお金を使い色んな場所で食事をしたいという気持ちが増え、1年前では想像できない趣味へと変貌を遂げました。

友達の見る目が変わる

競馬をやっていた頃は、どこへ遊びに行くときでもスキを見ては馬券を買っていました。そんな友達も、「あいつの趣味だから…」と割と冷ややかな目で見られてました。

しかしある時友達と遊びに行き「あれ?お前?競馬しないの?」と聞かれたとき、「辞めたよ」といった瞬間、今までの冷ややかな視線は無く。「辞めるの続ける努力すれよ!」と声をかけてくれました。

その頃友達も私自身が本当に辞めるかは半信半疑だったようで、続けることによって、様々な社交の場に誘われやすくもなってきました。

まとめ

競馬をやめて1年が経つ今では、すべての事に解放された気分になっています。

やらない事に慣れてストレスの無い充実した毎日を送っています。

やることが当たり前で習慣化された毎日を変えるのはとても難しい事です。しかしながら、変わった後の成果は自分が思っている以上にいいものが沢山生まれていきます。

欲しいものを純粋に買えて、好きな趣味を増やせて、無駄な時間を消費しない。

自分の生活環境が変わるとここまで変わるのかと実感できます。

もしこれを読んでいる方の中で1人でも自分を変えて、周囲が変わることを体験してもらえたら嬉しい限りです。